「Wordなら普段から使っているし、できますよ!」
自信を持ってそう答えてくださるお客様にたくさんお会いしてきました。
「文字を入力するだけでしょう?」「写真なら入れられるよ」「表も作れるよ」日常的に使っていれば、ある程度は慣れるものです。
あえてこのような表現をしますが、
「本当に“それだけ”で胸を張って良いのですか?」
今回は、この言葉にドキッとした、あるいはカッとなった「Wordを使えると思い込んでいる」あなたへ、自己流のWord操作から一歩抜け出すためのヒントをお届けします。
01|なんとなく自己流、本当に大丈夫?
最近では、「パソコンが使える=WordやExcelを少し使える」という認識のまま過ごしてきた方も増えており、長年自己流で使っている方ほど、「自分は使える」という感覚が強い傾向にあります。
しかし、いざ実務で活用してみると、次のようなことがよくあります。
・段落の余白が上手く揃わない
・表の幅が上手く調整できない
・見出しがばらばら
など
これらの悩みのほとんどが、Wordに元々備わっている機能で簡単に解決できます。
にもかかわらず、それを知らないまま「なんとか形にする」ことに時間と手間をかけてしまっている方が、とても多いのです。
そこで気になるのが、「なんとか」形にするために要した時間は、出来上がった文書の質の伴うものなのか、というもの。
時間はかかったのに完成度に納得できないのであれば、残念ながら取り越し苦労です。
この文書は、日々生徒の指導に当たるスタッフが50分かけて作った文書です。
普段なら20分もあれば作成できる文書ですが、今回はあえて「なんとか形にする」ことに拘って作成してみました。
さらにこの文書は記号や数字に統一感を持たせていませんが、ご覧になってみて、いかがでしょうか?
「文字のラインが揃っていない」「タイトルがやや左寄り」「段落が揃っていない」などなど、どのくらいの「気付き」「指摘」を見つけることができたでしょうか?
きっと、多くのものが見えて来たかと思います。なぜならこの文章は、「他人の作成した文書」だから。
その感覚を忘れぬまま、自分自身で作成した文書を確認してみてください。
「恥ずかしさ」が見え隠れしたならば、そのまま続きを読み進めてください。
02|本当の「使いこなし」とは?
では、「使える」と「使いこなしている」の違いはどこにあるのでしょうか。
それは、「機能を正しく理解し、必要に応じて使い分けができるかどうか」に尽きます。
それでは、50分かけて作成した文書の「裏側」をご紹介しながら解説します。
今回作成した文書では、文章の配置を全て空白で調整しました。(□が挿入されている箇所が全て空白です。)
人間の感覚とはなかなか当てにならないもので、中央に配置したつもりのタイトルが、やや左に寄っていることが分かります。
タイトルを始めとした文書の配置は、Wordが元々備えている配置ボタンである「中央揃え」「右揃え」を利用することで、自動で配置させることができます。
この配置は文字を変更する事になっても調整する必要はありません。
他にも、インデントやタブを利用することで、箇条書きの位置を綺麗に調整することもできます。
箇条書きの設定を行うことで、文書も綺麗に揃うでしょう。
さらに、今回の文書は学校事務の案内を文書に入力し、四角形の図形を重ねて配置を調整しました。
この操作は、テキストボックスを利用することで綺麗に仕上がります。表を用いても良いかもしれませんね。
ここまでにご紹介した機能は、操作自体はとてもシンプルです。
「知っているかどうか」だけで、作業の効率や見た目に大きな差が出てしまいます。
自己流で使っている人は、便利な機能を知らないまま、毎回手作業で苦労しているかもしれません。
一方、Wordの仕組みを理解し、適切に活用できる人は、文書を早く、正確に、美しく仕上げることができます。
つまり、本当の「使いこなし」とは、「WordにできることはWordに任せて、自分は内容に集中する」という状態なのです。
03|知らないままで増える「無駄な努力」
Wordには、表面から見え辛いけれど裏側で大きな差を生む機能がたくさん備わっています。
知らないまま使い続けているのであれば、知らず知らずのうちに「無駄な努力」を続けていくことになります。
教室での指導中によく見かけるのは、次のような操作です。
・Enterキーを何度も押してページを送る(改ページを設定する)
・手動でページの番号を入力する
・文末にスペースを入れて行を揃える
このような操作は、慣れると「それなり」に見える操作ばかり。
しかし、少しでも文章を修正したり、改ページが入ったりすると、体裁崩れ、修整に時間がかかるものばかりです。
本来、Wordは文書を自動で整える機能を多く兼ね備えた、人間が楽をするための道具です。
必要以上に手を加えずとも、目的の形に近づけられるよう設計されています。それを知らないままで必要以上に手間をかけているというのは、非常にもったいないですね。
教室に通学する生徒からよく聞くのは、「いつも1時間も2時間もかけて作っていた書類が、30分で出来るようになった」という声です。
これは、パソコン教室の存在を大きく見せるための極端な例ではありません。便利な機能を知っているかどうか、それだけの差ですが、とても大きいのです。
知らないことは悪いことでありません。
知ろうとしないこと、そして「なんとなく」で済ませてしまうことこそが、気力と時間を消費する「無駄な努力」であることは、間違いありません。
04|「今更聞けない」なんて思わなくてOK
「こんなこと、いまさら人に聞けない」――年齢を重ねれば重ねるほどに思うことですが、「初心者です」とはなかなか言いづらい雰囲気になりますね。
しかし、考えてみてください。誰でも最初は初心者です。そして、たとえ長年使っていたとしても、正しい知識を持たずに操作していたのであれば、それは「使い慣れていた」だけで、「使いこなしていた」とは言えないかもしれません。
「パソコン教室なんて通わなくても、ネットで調べればいい」
そんな声もいただきます。たしかに今は情報があふれていますし、YouTubeや解説ブログもたくさんあります。でも、その情報が“あなたに合っているかどうか”までは、誰も保証してくれません。
ネットの情報は断片的。これは日々ブログを綴る私だからこそ伝えられることですが、万人に効く薬がないように、あなたにだけあう記事は書けないものです。断片的な情報を繋ぎ合わせて操作を推測することの難しさ、「これでいいのかな?」と不安を抱えた状態で操作を行うことの心細さは、計り知れません。
パソコン教室の良さは、まさに「あなたに合わせて教えてもらえる」こと。不安なことはすぐに聞けて、間違いの理由がすぐに聞けて、その場で直せる。この積み重ねが、自信につながります。効率のよい学び方を知っている人にサポートしてもらうことで、あなたの操作スキルは格段にアップします。
Wordの操作は、最初からすべてを覚える必要はありません。ひとつひとつ、「あ、こんな便利なやり方があったのか」と気づくところから始めれば良いのです。ほんの少しの学びで、今までの悩みが一気に解決することも珍しくありません。
大切なのは、「知ろうとすること」。
そして、「間違っていたかも」と思ったときに、柔軟に修正する姿勢です。自分のやり方に固執せず、新しいやり方を受け入れられる人こそ、どんな年齢でもどんな立場でも成長できるものです。
パソコン&カルチャーカムカムでは、「いまさらこんなこと聞けない」という思いは一切不要にしています。どんな小さな疑問でも丁寧にお答えし、ひとりひとりの理解度に合わせて指導しています。誰にも遠慮せず、安心して「聞ける」環境があるからこそ、自然と知識が身につき、自信も育っていきます。
05|最後に
Wordは、ただ文字を打つだけの道具ではありません。
使い方ひとつで、仕事の速さも、成果物の質も、相手に与える印象も大きく変えることができる、とても奥深い道具です。
「なんとか形にする」ことに労力を使うのではなく、「使いこなす」ことで楽をしませんか?
ちょっとした工夫で文書が見違えるように整う楽しさ。何度も同じ操作をしなくても済む快適さ。
Wordの力を正しく引き出すことで、あなたの仕事も、学びも、ぐっとスムーズに、そして豊かになります。
今、「あれ、自分ももしかして“できる風”だったかも…」と思った方。気付いたそのときが、変わるチャンスです。
パソコン&カルチャーカムカムでの学びに、「いまさら」という気持ちは必要ありません。
「今からでも大丈夫」を合言葉に、基礎からしっかり学べる環境を整えています。
一緒に、“見た目だけ”のWordから卒業し、“中身もともなった”Word使いを目指してみませんか?
あなたの「やってみよう」に出会える日を、心待ちにしております。
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